
LINEMAN NETWORK特別インタビュー
WE ARE LINEMAN Vol.4

久部良 裕也
株式会社きんでん
Yuya Kubura
2003年生まれ。沖縄県・石垣島出身。2022年度入社。

Q.大事にしている言葉や格言は?
「挨拶」と「感謝」。
一日の始まりは挨拶から始まると気持ちが
いい。いろんな人への感謝は必要だなと
思います。
Q.これからラインマンになるひとへ。
誰でもきついことはあるけど、それを乗り越えて、わからないことは先輩に聞きながら...。
最初は何もわからないけど、慣れたらできるようになるし経験もついてくる。
辞めずに一生懸命頑張ってほしいですね。
Q.今はどんな仕事をしていますか?
電線の張り替え、新鉄塔の組み立てにあたって
古い鉄塔を解体するといった仕事です。
Q.ラインマンになったきっかけは?
もともと高いところに登るのが好きだったので、お父さんに聞いて送電工事課を調べてみて
「こんな高いところで仕事するのかっこいいな!」と思ったからです。
Q.お休みの日は何をしていますか?
音楽聞いたりYouTube見たり、ゲームやったり、買い物行ったり。
自分がしたいことができています。
Q.後輩とのコミュニケーションは?
来たばかりの時は喋りにくいと思うので、僕たちが喋りかけてご飯に連れて行って仲良くなっています。自分も先輩たちにご飯に連れて行ってもらったりしたので、そのお返しに。
仕事をする上で心がけていることは?
事故をしないことがいちばん。
怪我なく一日一日の仕事を終わりたいなと思っています。
命綱のかけ忘れとかがないように最初からしっかり確認していくことが
大事ですよね。
気持ちからしっかり切り替えて、安全確認が一番重要と思っています。

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はじめに、自己紹介をお願いします。
久部良さん
株式会社きんでん電力支社所属の架空送電課・久部良裕也です。お願いします。
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ラインマンになったきっかけは何かあったのでしょうか。
久部良さん
小学校からもともと高いところに登るのが好きだったので、地元は沖縄の石垣島なんですけど、そこには鉄塔がないので、学校に求 人票が来て、送電工事課というのを調べてみてこんな高いところで仕事するのかっこいいな!と思ってこの会社に入りました。
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高いところが好きというのは、木に昇ったりですか?それとも高台とか?
久部良さん
高台に上って景色を見たりですかね。でも小学校はグラウンドでよく鬼ごっことかするじゃないですか。それで「高いところに登れば誰も登ってこないだろう」みたいな感覚で登るようにしていたら、高いところも平気になってきて。
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学校に求人票が来た時は、ちょっと気になってそこから調べたのですか?
それとも最初からちょっと行きたいなという気持ちがあったのですか。
久部良さん
最初は、僕は株式会社きんでんを知らなかったんですけど、お父さんが知っていて、それで行ってみたら?と勧められて。
いろいろ調べて、高いところも大丈夫だったので選んだという形です。
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お父さんはきんでんをご存知だったのですね。
久部良さん
一応自分の父も電柱に昇って仕事をしているので、いろいろ知っていたみたいです。
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ということは、お父さんの仕事のことも、自然とどこかに意識があって、
自分もそういうのをやってみたいなという気持ちも少しあったのでしょうか。
久部良さん
そうですね。お父さんみたいに何か電気関係の仕事に就けたらいいなと思うところはありました。
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そうですか。ところで、今はどんな内容の仕事を担当されていますか?
久部良さん
電線の張り替えとか、新鉄塔の組み立てにあたって古い鉄塔を解体するといった仕事を今しています。
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今ご自身がちょっと任されている部分は何かあったりしますか?
久部良さん
僕もまだ、この会社に入って3年経つのですが、実質配属されてからまだ1年くらいしか経っていないので
作業的にもそんなに分からないんですけど、いざ(先輩から)「作業やってみるか?」と言われた時には進んでやっていますね。
(きんでん)学園で習って、できることは一応積極的にやっているつもりです。
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二之宮先輩(「マスターラインマンインタビュー」vol.3参照)も、「若い人たちが積極的になってくれると嬉しいな」と仰っていたので、頼もしいですね。
さきほど高いところがお好きだと言われていましたが、実際鉄塔に昇ってみてイメージと違ったことはありましたか?重い工具を担がないといけないから簡単ではない・・・とか。
久部良さん
最初に昇る時はロープとかを持って。”通いロープ”といって工具を上げるためにロープを下まで垂らして、それで工具を持ち上げたりするので、大変なのは多分最初だけかなと思います。

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初めて行った現場の印象はなにか残ってますか。
久部良さん
初めて行った現場は忘れたんですけど、大きい現場という意味では福井県の若狭幹線という場所があって。そこで、(最初は)まだあんまり昇らないので地上作業ではあったんですけど。新しい鉄塔の電線張り替えがあって、それで100mあるかないかくらいの鉄塔を初めて昇った時が、すごく印象に残りましたね。
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どんな印象だったのですか。
久部良さん
昇るのには腰バンドとかも結構重いので、しかも100mくらいだから腕とかも初めてで疲れたりするんですけど、その昇った先の景色を見るために頑張って意地で昇りました。
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ちょっと疲れても途中の景色を見て感動して、上を目指そうって思いながら昇られたんですね。
久部良さん
はい。元々高いところが好きなので、「鉄塔に昇らないと面白くない!」というのが僕的にはあるので。
最初は鉄塔で仕事をするためには工具も必要だから、色々注文されたものを(下から)上げたりするんですけど、後々は塔上の作業のみになっていくので、下(にいる人)は呼ばれた時にしか動いたりしないので、その時に暇な時間が生まれると、「自分が昇って早くやりたいな」と思っていました。
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では作業を覚えてから今は結構昇るようになっているのですか。
久部良さん
そうですね。配属されて今年(2024年)の年末明けから4月くらいまで、三重県の尾鷲という現場に行って、
そこで久々に学園で習った作業をさせてもらったり、初めて碍子を降ろしたりしましたね。
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私、今回きんでん学園の存在を初めて知ったんですけど、先輩方とは時代が違っているかと思いますが、今の学園の様子はどうですか?
久部良さん
僕たちの時もやっぱり同じように6時くらいに起床して、グラウンドで朝点呼を行って、ランニング、腕立て、腹筋などをしていたので、
今はまだ同じ感じかなと思いますね。
やっぱり最初に入ってきた時には「キツイ」と思うかもしれないけど、それを耐えたら別に、楽だなとは思います。
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やっぱり耐えて今があるから出来ていく作業もありますよね。
久部良さん
前よりかは力は付いていると思うし、やっぱり重たい工具とかを持つので、それは頑張った甲斐があるなとは思います。もともと(運転)免許を何も取ってこなかったんで、最初ここに現場実習で来た時は隣の教習所に通いながらだったので、そんなに現場に行ってなかったので何も分からなくて。僕の時代から架空と地中の実習が交互にあって、それで最終的には配属前は地中の現場実習に行っていたので、架空のことなんて全く知らないで現場に行っていたりしましたね。
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地中の実習もやっていたんですね。
久部良さん
僕の同期は3人いたんですけど、1人は学園の時に辞めてしまって、もう1人は今地中にいて。
どっちに行きたいか選べたんですよ。
元々僕は架空志望で来て、もう1人は地中志望で来て、いい感じに分かれて。
僕の1個下も地中と架空に分かれていて、さらに今その下に新しい子が入っているような感じです。
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ちなみにその同期とは仲は良いですか?
久部良さん
はい。一緒にご飯食べに行ったりとかしています。
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素敵ですね。鉄塔でのお仕事で、ちょっときついなと思う部分は何かありますか?